唐ノ人類を運び去ってやる、糸を切らさずに事実の網の目を編んでやる、予備の物をそなえない、決してよけいなものを積んでおかない。君らが進歩と呼ぶところのものは、人間と事変と、二つの発動機で動いている。しかし悲しいことには、時として例外のことが必要となる。人間に対すると同じく事変に対しても、普通の軍勢では不足である。人間のうちには天才が必要であり、事変のうちには革命が必要だ。大異変は必然の理である。事物の組成は大異変なしにすますことはできない。彗星《すいせい》の出現を見れば、天自身も名俳優を必要としてるのだと思えてくる。意外の時に神は、蒼空《そうくう》の壁上に一つの流星を掲げる。広大な尾をひく不思議な星がたちまちに現われる。そしてそれはシーザーを殺す。ブルツスは彼に短剣の一撃を与え、神は彼に彗星の一撃を与える。大音響とともに、ここに一つの極光が現われ、一つの革命が起こり、ひとりの偉人が現われる。大文字の九十三([#ここから割り注]一七九三年[#ここで割り注終わり])、特別の行を占むるナポレオン、掲示の上部には一八一一年の彗星、実に意想外な炬火《たいまつ》を鏤《ちりば》めた美しい青い掲示だ。轟
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