サれは三人の門番の女と、籠《かご》を負い鉤杖《かぎづえ》を持った屑拾《くずひろ》いの女とであった。
 彼女らは四人とも老年の四すみに立ってるがようだった。老年の四すみとは、凋落《ちょうらく》と腐朽と零落と悲哀とである。
 屑屋は卑下していた。この野天の仲間のうちでは、屑屋は頭を下げ門番は上に立つ。それは門番の手中にある掃きだめからくる関係であって、そこにいい物が多いか少ないかはまったく塵芥《ごみ》を掃き寄せる者の手加減による。箒《ほうき》の使い方にも親切さがあるものである。
 この屑拾《くずひろ》いの女は、恩を被ってるものと見えて、三人の門番の女に、何とも知れぬ笑顔を作っていた。彼女らは次のようなことを話していた。
「それじゃ、お前さんとこの猫《ねこ》はいつも気むずかしいんだね。」
「そうさ、猫はどうせ犬の敵だものね。苦情を言うのは犬の方だよ。」
「それから私たちもさ。」
「だがね、猫の蚤《のみ》は人間にはたからないっていうじゃないか。」
「犬っていえば、厄介などころか、ほんとにあぶないよ。何でもあまり犬が多くなって新聞に書き立てられた年があったよ。テュイルリーの御殿に大きな羊がいてロ
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