[ユをおおい、大通りの上をサン・マルタン市門まで伸びていた。棺車のまわりには人垣ができていた。広汎《こうはん》な群集はひっそりと静まっていた。ラファイエットがラマルクに別れの弔辞を述べた。悲痛森厳な瞬間で、人々は皆帽をぬぎ胸をおどらした。とたちまち黒衣をまとった馬上の男が、赤旗――あるいは赤帽をかぶせた槍《やり》だという者もあるが――を持って群集のまんなかに現われた。ラファイエットは向き返った。エグゼルマンスは棺側を去った。
 赤旗は群集のうちに暴風を巻き起こしてその中に姿を没した。ブールドン大通りからオーステルリッツ橋まで、海嘯《つなみ》のような響きが起こって群集を沸き立たした。激しい二つの叫びが起こった。「ラマルクをパンテオンへ[#「ラマルクをパンテオンへ」に傍点]!」「ラファイエットを市庁へ[#「ラファイエットを市庁へ」に傍点]!」青年らは群集の喝采《かっさい》のうちに、自ら馬の代わりとなって、棺車の中のラマルクをオーステルリッツ橋の上に引き始め、ラファイエットを辻馬車《つじばしゃ》に乗せてモルラン河岸に引き始めた。
 ラファイエットを取り巻き喝采してる群集の中に、ルドウィヒ・シ
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