ヘ胃袋に訴える。ガステル([#ここから割り注]訳者注 胃袋を意味する人物[#ここで割り注終わり])は奮激する。しかしガステルとても常に不正なるものではない。飢餓の問題においては暴動も、たとえばブュザンセーのそれのごとく、真実と悲壮と正義とから出発する。けれどもそれはやはり暴動である。なぜであるか? 根底には理由を持ちながら形式のうちに不正を有したからである。権利を持っているが残忍であり、力強くはあるが暴戻であって、何らの見境もなく打ち回った。他を踏みつぶしながら盲目の象のように進んでいった。後ろには老人や婦人や子供の死骸《しがい》を残した。自ら何のゆえかを知らないで、無害なる者や無辜《むこ》なる者の血を流したのである。民衆に食を与えんとするは善《よ》き目的である、虐殺は悪《あ》しき方法である。
 すべて武器を取ってなす抗議は、最も正当なものでさえも八月十日([#ここから割り注]一七九二年[#ここで割り注終わり])でさえも、七月十四([#ここから割り注]一七八九年[#ここで割り注終わり])でさえも、皆初めは同じ混乱に陥る。権利が解放さるる前に、騒擾《そうじょう》と泡沫《ほうまつ》とがある
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