B大河の初めは急湍《きゅうたん》であるごとく、反乱の初めは暴動である。そして普通は革命の大洋に到達するものである。けれども時としては、精神的地平の上にそびゆる高山、すなわち正義と英知と道理と権利などから発し、理想の最も純なる雪で作られ、岩より岩へと長い間の転落を経て、その清澄のうちに青空を反映し、堂々たる勝利の歩を運びつつ、無数の支流を集めて大きくなった後、あたかもライン川が沼沢のうちに入り込むごとく、反乱もある中流民的|泥濘《でいねい》のうちに突然姿を没することがある。
 しかし、すべてそれらは過去のことである。未来はそれと異なる。普通選挙は驚嘆すべき特質を有していて、暴動をその原則に引き戻し、また反乱せんとする者に投票権を与えながらその武器を奪う。市街戦と国境戦とを問わずすべて戦役の消滅、それこそ必然の進歩である。今日はどうであろうとも、平和は「明日[#「明日」に傍点]のもの」である。
 なおまた、反乱と暴動と、両者を区別する前述のごとき色合《いろあい》を、いわゆる中流民は知るところはなはだ少ない。中流民にとっては、すべて皆、謀叛《むほん》であり、単純なる反逆であり、主人に対する番
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