「運命にある軍隊は、慎重な態度をもって豪胆な態度に対抗した。暴動は民衆の勇敢さを示すとともに、中流民に勇気を教え込んだ。
「それはよろしい。しかしすべてそれらのことは流血に値するものであろうか? しかも流血に加うるに、未来を暗くし、進歩を妨げ、りっぱな人々には不安を与え、正直なる自由主義の人々には絶望せしめ、他国の専制政治には革命が自ら手傷を被ったことを喜ばせ、一八三〇年に敗れたる者らにかえって勝利を得さして、われわれが言ったとおりではないか! と叫ばしたのである。パリーはおそらく生長したであろうが、しかし一方フランスは確かに萎靡《いび》したのである。なおすべてを言う必要があるから付け加えるが、その間になされた殺戮《さつりく》は、たけり立った秩序が血迷った自由に対して得た勝利を、多くは汚すものである。要するに、暴動は痛嘆すべきものであった。」
 いわゆる民衆たる中流民が喜ぶところのいわゆる英知は、実に右のごとく説くのである。
 吾人をして言わすれば、暴動というあまりに意味の広い、従ってあまりに便利なその言葉を排斥したい。民衆の甲の運動と乙の運動との間に区別を設けたい。一つの暴動は一つの
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