梭ォ《ぞうお》を除去しながら、還元の道をたどってゆく。
人間の上に吹きすさむ風のために一社会が覆没することは、しばしば見らるるところである。民衆や帝国の難破は史上に数多ある。颶風《ぐふう》という未知の者が一度過ぎる時、風俗も法律も宗教もすべては吹き去られる。インド、カルデア、ペルシャ、アッシリア、エジプトなどの文明はすべて、相次いで消滅した。なぜであるか。我々はそれを知らない。それらの覆滅の原因は何であるか。我々はそれを知らない。それらの社会はあるいは救われることができるものであったであろうか。それら自身に過失があったのであろうか。破滅を招くべきある致命的な不徳のうちに固執したのであろうか。国民や民族のそれら恐ろしい死滅のうちにはいくばくの自殺が含まっていたであろうか。それは答えのできない問題である。それらの処刑された文明はやみにおおわれている。それらは水底に沈んだがゆえに水におぼれたのである。これ以上を我々は何もいうことができない。そして、過去と呼ばるる大海の底に、世紀と呼ばるる大波のかなたに、すべての暗黒の口から出る恐るべき息吹《いぶき》のために、バビロン、ニニベ、タルス、テーベ
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