キなわち公正なる状態に、すべてを導くであろう。地と天とから成る一つの力は、人類からいでて人類を統治するであろう。その力こそ奇跡を行なう者である。驚嘆すべき大団円も、異常なる変転と同じく彼にとっては容易である。人間より来る学問と神より来る事変との助けによって、俗人には解決不可能と思わるる矛盾多い問題にも、彼は余り驚かない。彼は巧みに、各事実を対照さして一つの教訓を引き出すとともに、各思想を対照さして一つの解決を引き出す。そして人は、進歩のこの不可思議なる力からすべてを期待することができる。この力は他日、墳墓の奥底において東方と西欧とを対面させ、大ピラミッドの内部においてイマン([#ここから割り注]回教長老[#ここで割り注終わり])とボナパルトを対話させるであろう。
 まずそれまでは、人の精神の壮大なる前進のうちには、何らの休止もなく、躊躇《ちゅうちょ》もなく、足を止める暇もない。社会哲学は本質的に平和の学問である。拮抗《きっこう》を研究することによって憤怒を解くことが、その目的であり、またその結果であらねばならない。それは調査し穿鑿《せんさく》し解剖し、次にまた再び組み立てる。すべてから
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