フ戦争に勝利を得ている。彼は進みきたり、威嚇し、嘲笑し、我々の門口に立っている。しかし我々は絶望してはいけない。ハンニバルの駐《とど》まる野は売るべしである。
 信ずるところある我々は、何を恐るべきことがあるか。
 河水に逆行がないごとく、もはや思想にも逆行はない。
 しかし未来を欲しない者には一考を勧めたい。進歩に向かって否といいながら彼らがしりぞけるのは、未来ではなくて彼ら自身をである。彼らは自ら自分に暗い病気を与える。彼らは自分に過去を植えつける。「明日」を拒む唯一の方法は自ら死ぬることである。
 しかるにいかなる死も、身体の死はなるべく遅からんこと、魂の死は、永久にきたらざらんこと、それが我々の望むところである。
 まさしく、謎《なぞ》はその種を明かし、スフィンクスは口を開き、問題は解決されるであろう。十八世紀に草案された「民衆」は十九世紀によって完成さるるであろう。これを疑う者は痴人である。万人の安寧が近き未来に到来することは、天意的な必然の数である。
 一斉に上に向かわんとする広大なる力は、人類の各事実を整理して、一定の時間を経れば、合理的なる状態、すなわち平衡なる状態に、
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