キかに鳴り渡るのが足下に聞こえていた時代、土竜《もぐら》が穴を掘るような高まりが文明の表面に見えていた時代、地面が亀裂《きれつ》していた時代、洞穴《どうけつ》の口が開いていた時代、そして怪物の頭がたちまち地下から出て来るのが見られた時代、そういう時代には我々はもはやいないのである。
 革命の意義は道徳的の意義である。権利の感情が発展する時、それはまた義務の感情を発展させる。万人の原則は自由ということである。そしてロベスピエールのみごとな定義に従えば、自由は他人の自由の始まるところに終わる。一七八九年以来全民衆は拡大して荘厳な個人となっている。権利を有しながら光を有しない貧民はいない。赤貧者といえども自分のうちにフランスの正直さを感じている。公民の品位は内心の鎧《よろい》である。自由なる者は謹直である。投票する者は自ら統治する。そこから腐敗し得ない性質が生じてくる。そこから不健全なる貪婪《どんらん》の流産が起こってくる。そこから誘惑の前にも勇ましく伏せたる目が生まれてくる。革命が行なう洗練は深いものであって、七月十四日([#ここから割り注]一七八九年[#ここで割り注終わり])あるいは八月
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