だ。[#ここで割り注終わり])ところが、隠語は横から口を出してこう答える、「chandelle([#ここから割り注]蝋燭[#ここで割り注終わり])ではない、camoufle というのだ。」かくて日常の言語は、平手打ちの同意義語に camouflet(戯れに人の顔に吹きかける濃煙)というのを置いている。そして下部から上部への一種の浸透力によって、また不可測な道をたどる比喩の助けによって、隠語は洞窟《どうくつ》からアカデミーまでのぼってゆく。J'allume ma camoufle.([#ここから割り注]俺は蝋燭をつける[#ここで割り注終わり])といっていた盗賊プーライエは、アカデミー会員のヴォルテールに次のような文句を書かせる。〔Langleviel La Beaumelle me'rite cent camouflets.〕([#ここから割り注]ラングルヴィエル・ラ・ボーメルには百の平手打ちを喰わすべし。[#ここで割り注終わり])
 隠語のうちを掘りゆけば、一歩ごとに発見物がある。この不思議な語法を研究し掘り深めてゆくと、ついには正規の社会とのろわれた社会との接触点に達する。
 隠語は囚
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