。それは人間のあらゆる言語の原始的根底であって、言語の岩層ともいうべきものである。どこでまただれから創《つく》られたともわからず、原語もなく、類語もなく、転化語もなく、直接の言葉で孤立した野蛮なまた時には嫌悪《けんお》すべき言葉であって、不思議に力強い表現力を持って生きているものが、隠語のうちには無数にある。たとえば――
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taule ……死刑執行人。
sabri ……森。
taf ……恐怖、逃亡。
larbin ……従僕。
pharos ……将軍、知事、大臣。
rabouin ……悪魔。
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物を隠すと共に現わすそれらの言葉ほど世に不思議なものはない。ある言葉、たとえば rabouin のごときは、滑稽《こっけい》であると共にまた恐ろしいもので、巨人の渋面を見るがような感を起こさせる。
第二には比喩《ひゆ》である。すべてを言いすべてを隠さんとする一言語の特質は、形容を豊富にすることである。比喩は仕事を計画する盗人が逃げ込む謎《なぞ》であり、脱走の策をめぐらす囚人が逃げ込む謎である。いかなる語法も隠語ほど比喩に富むものはない。
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