近所から離れた家で、庭の古い鉄門は腐っており、女ばかりだ。」
「なるほど。それがどうしていけねえんだ?」とテナルディエは尋ねた。
「お前の娘のエポニーヌが調べに行ったんだ。」とバベが答えた。
「ところがマニョンの所にビスケットを持ってきたんだ。」とブリュジョンは言い添えた。
「あれはとうていだめだ。」
「あの娘はばかじゃねえ。」とテナルディエは言った。「だが一応調べてやろう。」
「そうだ、そうだ、」とブリュジョンは言った、「一応調べるがいい。」
 その間、彼らはだれもガヴローシュをもう気にも止めていなかった。ガヴローシュは彼らの話の間、板塀《いたべい》の標石の一つに腰掛けて、しばらくじっとしていた。おそらく親父《おやじ》がふり向いてくれるのを待っていたのであろう。それから彼は靴《くつ》をはいて言った。
「すんだのかい、もう用はねえのかい、おい大人《おとな》たち。どうにかきりぬけたってわけだな。じゃあ俺《おれ》は行くよ。子供《がき》どもを起こしに行ってやるかな。」
 そして彼は立ち去った。
 五人の男はひとりひとり板塀から出た。
 ガヴローシュがバレー街の曲がり角《かど》に見えなくなると
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