まっくらになるや否や、巧みな小噺作者《こばなしさくしゃ》のペローが「生肉《なまにく》」と呼んだところのものがそこにあるのを感じて、ガヴローシュのテントをめがけて群れをなして襲いかかり、その頂上にはい上り、その新式の蚊帳《かや》に穴をでもあけるつもりか、金網の目をかじり始めたのだった。
 小さな方はまだ眠れなかった。
「おじさん。」と彼はまた言った。
「何だ?」とガヴローシュは言った。
「鼠ってどんなの?」
「ちゅうちゅ[#「ちゅうちゅ」に傍点]ってやつさ。」
 その説明に多少子供は安心した。彼は前にかつてまっ白な二十日鼠《はつかねずみ》を見たことがあったが、少しもこわくはなかった。けれども彼はまだ口をつぐまなかった。
「おじさん。」
「何だ?」とガヴローシュは言った。
「なぜ猫《ねこ》を飼わないの。」
「一匹飼ったことがある。」とガヴローシュは答えた。
「一匹連れてきたことがある。だが向こうでそいつを食ってしまったんだ。」
 この第二の説明は第一の説明の効果をうちこわしてしまった。子供はまた震え出した。彼とガヴローシュとの対話はまた四度始まった。
「おじさん。」
「何だ?」
「食われた
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