ってしまったんだ。それをどうしたのかもうわからないんだ。こんなことになるべきもんじゃあねえや。こんなふうに大人《おとな》を見失うなあばかげてる。だがまあのみこんじまうさ。」
彼はその上彼らに何も尋ねなかった。宿がない、そんなことはあたりまえのことである。
ふたりの中の年上の方は、子供の常としてすぐにほとんど平気になって、こんなことを言い出した。
「でも変ですよ。お母さんは、枝の日曜日([#ここから割り注]復活祭前の日曜[#ここで割り注終わり])には黄楊《つげ》の枝をもらいに連れてってくれると言っていたんだもの。」
「ふーむ。」とガヴローシュは答えた。
「お母さんはね、」と年上のは言った、「ミス嬢といっしょに住んでるんですよ。」
「へえー。」とガヴローシュは言った。
そのうちに彼は立ち止まって、しばらくそのぼろ着物のすみずみを隈《くま》なく手を当ててさがし回った。
ついに彼はただ満足して頭を上げたが、しかし実は昂然《こうぜん》たる様子になった。
「安心しろよ。三人分の食事ができた。」
そして彼は一つのポケットから一スー銅貸を引き出した。
ふたりが驚いて口を開く間もなく、彼はふ
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