近くの野原で会合した。そしてそこで種々相談をこらした。それから十二時間の夜の間は彼らのもので、それをいかに使うべきかを定めた。
 パトロン[#「パトロン」に傍点]・ミネット[#「ミネット」に傍点]、というのがどん底の社会でこの四人組みの仲間に与えられてる名前だった。日々に消えうせつつある古い不思議な俗語では、パトロン[#「パトロン」に傍点]・ミネット[#「ミネット」に傍点](子猫親方)というのは朝の意味であって、犬と狼との間[#「犬と狼との間」に傍点]というのが夕の意味であるのと同じである。このパトロン・ミネットという呼び名は、おそらく彼らの仕事が終わる時刻からきたものであろう。夜明けは幽霊は消えうせ盗賊が分散する時なのである。四人の者はそういう異名で知られていた。重要裁判長がかつて、ラスネールをその獄屋に見舞って、彼が否認してる罪悪を尋問したことがある。「ではだれがそれをしたのだ。」と裁判長は尋ねた。するとラスネールは、司法官にとっては謎《なぞ》にすぎないが警察にとっては明らかにわかる次の答えをした。「たぶんパトロン・ミネットでしょう。」
 ある場合には、登場人物の名前だけを見てその芝居のいかなるものであるかが察せられる。それと同じく、賊徒の名前だけを見てその一群がいかなるものであるか推察されることがある。でパトロン・ミネットの重なる手下がいかなる呼び名を持っていたかを次にあげてみよう。それらの名前はみんな特殊の記録の中に出ているものである。

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パンショー、別名プランタニエ、別名ビグルナイユ。
ブリュジョン(ブルジョンの一系統があった。これについてはあとで一言する。)
ブーラトリュエル、前にちょっと述べたことのある道路工夫。
ラヴーヴ。
フィニステール。
オメール・オギュ、黒人。
マルディソアール。
デペーシュ。
フォーントルロア、別名ブークティエール。
グロリユー、放免囚徒。
バールカロス、別名デュポン氏。
レスプラナード・デュ・スュド。
プーサグリーヴ。
カルマニョレ。
クリュイドニエ、別名ビザロ。
マンジュダンテル。
レ・ピエ・ザン・レール。
ドゥミ・リアール、別名ドゥー・ミルアール。
その他
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 他は略すとしよう。それらは最悪の者ではないから。そして上に述べたような名前は皆それぞれ特殊な相貌《そうぼう》を持
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