それから彼女は彼に尋ねた。
「弟というのはお前ですか。」
「はい長老様。」とフォーシュルヴァンが答えた。
「何という名前ですか。」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「ユルティム・フォーシュルヴァンと申します。」
 彼は実際、既に死んではいたがユルティムという弟を持っていた。
「生まれはどこですか。」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「アミアンの近くのピキニーでございます。」
「年は?」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「五十歳でございます。」
「職業は?」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「園丁でございます。」
「りっぱなキリスト信者ですか。」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「家族の者残らずがそうでございます。」
「この娘はお前のですか。」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「はい長老様。」
「お前がその父親ですか。」
 フォーシュルヴァンが答えた。
「祖父でございます。」
 声の母は院長に低い声で言った。
「りっぱに答えますね。」
 ジャン・ヴァルジャンはひとことも口をきかなかったのである。
 院長は注意深くコゼットをながめた。そして声の母に低い声で言った。
「醜い娘になるでしょ
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