き淵より」に傍点]。([#ここから割り注]訳者補 主よ我は爾を呼ばわりぬ[#ここで割り注終わり])」
 重々しい声がまた初めた。
「主よ彼に永遠の[#「主よ彼に永遠の」に傍点]休息《やすらい》を与えたまえ[#「を与えたまえ」に傍点]。」
 子供の声が答えた。
「恒《つね》なる光は彼に輝かんことを[#「なる光は彼に輝かんことを」に傍点]。」
 その時彼は身をおおうている板の上に、雨だれのような静かな音を聞いた。たぶんそれは聖水だったのだろう。
 彼は考えた。「もうすぐに終わるだろう。も少しの[#「も少しの」は底本では「もし少しの」]辛抱だ。牧師が立ち去る、フォーシュルヴァンはメティエンヌを飲みに引っ張ってゆく、自分は一人になる。それからフォーシュルヴァンが一人で帰ってくる。そして自分は穴から出る。も少しの間だ。」
 重々しい声が言った。
「安らかに[#「安らかに」に傍点]憩《いこ》わんことを[#「わんことを」に傍点]。」
 そして子供の声が言った。
「アーメン[#「アーメン」に傍点]。」
 ジャン・ヴァルジャンは耳をそばだてながら、人の足音らしいものが遠ざかってゆくのを知った。
「皆立ち
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