顔をながめはじめていた。彼はもうフォーシュルヴァンの言うことに耳を傾けていなかった。
耳を傾けられていないことは口をつぐむ理由とはならない。善良な老庭番は、静かにくどくどと話を続けた。
「墓穴はヴォージラールの墓地に掘るんです。何でもその墓地はまもなく廃止になるということです。古い墓地でして、規定外のものだとか、規則に合わないとかで、取り払われるんだそうです。困まったものですよ。至って便利ですがね。そこには私の知ってる者が一人います。メティエンヌ爺《じい》さんと言って、墓掘りです。ここの修道女たちは特別に許されていまして、夜になってからその墓地に運ばれるんです。彼女たちのために特別な市庁の許可があるんです。ですがまあ昨日から何といろいろなことが起こったことでしょう! クリュシフィクシオン長老は死なれるし、それにマドレーヌさんまでが……。」
「葬られたのだね。」とジャン・ヴァルジャンは悲しげにほほえんで言った。
フォーシュルヴァンはその言葉じりを取り上げた。
「なるほど、すっかりここにはいってしまわれたら、全く葬られたことになりますな。」
四番目の鐘の音が響いてきた。フォーシュルヴ
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