行券に医者が署名しますと、葬儀屋が棺をよこします。長老だと長老たちが、普通の修道女だと修道女たちが、死体を棺に納めます。それから私が釘《くぎ》を打つんです。それは庭番の仕事の一つになっています。庭番は墓掘り人の用までするんです。棺は会堂の低い室に入れられます。室は、往来に続いていまして、検死の医者のほかはだれも男ははいることができません。もっとも人夫どもだの私などは人数のうちにははいりませんからな。私が棺に釘を打つのはその室の中でです。そして人夫どもが棺を取りにきて、馬に鞭《むち》をあてて行ってしまいます。そういうふうにして天国に行くんですよ、空《から》の箱を持ってきて、それに何かを入れて持って行くんです。そういうのが葬式です。デ[#「デ」に傍点]・プロフォンディス[#「プロフォンディス」に傍点]です。」([#ここから割り注]訳者注 深き淵よりわれは主よなんじを呼ばわりぬ、という死者の祈りの句[#ここで割り注終わり])
ま横から低くさしてくる太陽の光が、コゼットの顔に当たっていた。眠っている彼女は、ぼんやりと口を少し開いていて、光を吸ってる天使のようだった。ジャン・ヴァルジャンはその
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