を自由にながめんがために、そして好奇心を満足させるに便利なというだけの、あの神秘の上に建てられたる単なる張り出し建築のみであってはならない。
吾人は、おのれの思想の詳説はこれを他の機会に譲って、ここにはただ一言を述べるに止めよう。すなわち、信仰と愛という原動力たる二つの力なしには、人間を出発点として考えることもできず、進歩を目的として考えることもできないと。
進歩は目的である。理想はその典型である。
理想とは何であるか。それは神である。
理想、絶対、完全、無窮、皆同一意義の言葉である。
七 非難のうちになすべき注意
歴史と哲学とは、永久のそしてまた同時に単純なる義務を有している。すなわち、司教カイアファス、法官ドラコ、立法者トリマルキオン、皇帝チベリウス、などと戦うことである([#ここから割り注]訳者注 キリストを定罪せしめしユダヤの僧侶、酷薄なるアテネの法官、苛酷なるローマの立法官、残忍なるローマ皇帝[#ここで割り注終わり])。それは明瞭《めいりょう》で直截《ちょくせつ》で公明であって、何らの疑雲をも起こさせないことである。しかしながら、隔離生活の権利は、その
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