を手の甲に受け止めていたのであった。
がこのたびは、四十スーの銀貨が手からすべって、藪の方へころがってジャン・ヴァルジャンの所までいった。
ジャン・ヴァルジャンはその上に足先をのせた。
でも少年はその貨幣を見やっていて、彼がそうするのを見て取った。
少年は少しも驚かないで、彼の方へ真っすぐにやってきた。
それはきわめて寂しい場所であった。目の届く限り野にも道にもだれもいなかった。非常に高く空を飛んでゆく渡り鳥の一群の弱いかすかな鳴き声が聞こえるばかりだった。子供は背を太陽に向けていて、髪の毛のうちには金色の光の線が流れていた。そしてジャン・ヴァルジャンの荒々しい顔は真っ赤な光で赤く照らされていた。
「小父《おじ》さん、」とそのサヴォアの少年は、無知と無邪気とからなる子供らしい信頼の調子で言った、「私のお金を。」
「お前の名は何というのか。」とジャン・ヴァルジャンは言った。
「プティー・ジェルヴェーっていいます。」
「行っちまえ。」とジャン・ヴァルジャンは言った。
「小父《おじ》さん、」と少年はまた言った、「私のお金を返して下さいな。」
ジャン・ヴァルジャンは頭をたれて、答え
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