や種々なものを入れていた。頭はずっと後方に反《そ》らし、広くはだけて襟《えり》を折ったシャツは白い大きな裸の首筋を現わしていた。濃い眉毛、黒い大きな頬鬚《ほほひげ》、ぎろりとした目、下半面がつき出た顔、そしてそれらの上に言葉に現わせない落ち着いた様子が漂っていた。
「ごめんください。」と旅人は言った。「金を出しますから、どうぞ一ぱいのスープを下すって、それから、あの庭の中の小屋のすみに今晩寝かしてもらえませんか。いかがでしょう? 金は差し上げますが。」
「お前さんはどういう人だね。」と主人は尋ねた。
男は答えた。「ビュイ・モアソンからきた者です。一日歩き通しました。十二里歩いたのです。いかがでしょうか、金は出しますが。」
「私は、」と農夫は言った、「金を出してくれる確かな人なら泊めるのを断わりはしない。だがお前さんはなぜ宿屋に行かないのだ。」
「宿屋に部屋《へや》がないんです。」
「なに、そんな事があるものか。今日は市《いち》の立つ日でもないし、売り出しの日でもない。ラバールの家に行ってみたかね。」
「行きました。」
「それで?」
旅人は当惑そうに答えた。「なぜだか知りませんが、泊
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