ウンはある結婚の宴会で彼女と出会った。彼女がそういう席に列してるのは例外だった。なぜなら、素性のよくないために引きつづき悪評をになっていて、ほとんど招待を受けたことがなかったのである。彼女は二十二歳になっていた。ブラウンは彼女に注目した。と言って彼女のほうから、彼に注目されようとつとめはしなかった。食卓で彼のそばにすわって、ぎこちない栄《は》えない様子をして、口を開いて話そうともほとんどしなかった。しかしブラウンは食事中、たえず彼女と話しつづけて、言い換えれば一人で話しつづけて、心酔しながら帰ってきた。彼はありふれた洞察《どうさつ》力によって、隣席の娘の初心な純潔の様子に心を打たれたのだった。彼女の良識と沈着とに感心したのだった。また彼女のりっぱな健康と彼女がもっていそうに思われる堅実な主婦的特長とを尊重した。彼はその祖母を訪問し、それを繰り返し、結婚の申し込みをし、そして承諾された。嫁入り財産はなかった。サンフル老夫人は商業上の仕事のために、家の財産をすべて町に遺贈してしまっていた。
 この若い細君は、いかなるときも夫にたいして愛情をいだいたことがなかった。愛情などという考えは、正直
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