またがり、油紙に包んだパンと一片の豚肉とをほどいて、雀《すずめ》に取り巻かれながらゆるゆる味わうのだった。緑の芝生《しばふ》の上には、小さな噴水がその細かな雨を霰《あられ》の網のように降らしていた。日を受けた一本の樹木の中には、眼の丸い青石盤色の鳩《はと》が鳴いていた。そして周囲には、パリーの不断のどよめき、車の轟《とどろ》き、海のような足音、街路の聞き馴《な》れた叫声、陶器修理者のおどけた蘆笛《あしぶえ》の遠音、舗石の上をたたいてる土工の金槌《かなづち》の音、噴水の気高い音楽――すべてパリーの夢の熱っぽい金色の外皮……。そしてこの佝僂《せむし》の少年は、ベンチの上に馬乗りになり、口いっぱいに頬張《ほおば》った食物を急いで呑《の》み下そうともせずに、楽しい夢心地のうちにうっとりとなって、もう自分の痛む背骨や病弱な魂をも感じなかった。彼はぼんやりした酔い心地の幸福に浸っていた……。

 ――温かい光よ、われわれのために明日輝き出すべき正義の太陽よ、汝はもうすでに輝いているのではないか。すべてはかくも善く、かくも美しい! 人は富者であり、強者であり、健康であり、愛している……。予は愛してい
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