ひどい奴だ!」とクリストフは言った。
「ええ、私もその男を憎みました。けれどその後、いろんな人に出会ってみると、もう彼をそんなに悪い人だとは思えなくなりました。少なくとも彼は、約束だけは守ってくれたのです。役者家業について知ってることは――(大したことじゃありませんが)――すっかり私に教えてくれました。私を一座のうちに入れてくれました。初めは皆の召使同様でした。ちょっとした端役《はやく》もやりました。それからある晩、喜劇の侍女が病気になったとき、私は冒険的にその役を受け持たせられました。それから引きつづいてその役をしました。とても駄目《だめ》で滑稽《こっけい》で見苦しいとのことでした。そのころ私は醜い女だったそうです。そして長く醜くかったのが、ついにはすぐれた理想的な女だということになったのです……。「女」ですって!……馬鹿な人たちですわ!――芸のほうは、私のは不正確で乱暴だとの評判でした。見物からは味わってもらえず、仲間からは笑われました。それでも追い出されなかったのは、とにかくいろんな用をしてやったからですし、金もかからなかったからです。私は、金がかからないばかりではなく、こちらか
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