を憎んだ。猛然として彼女ら二人を蔑《さげす》んだ。横顔を打たれたような気がした。恥ずかしさと口惜《くや》しさとに身を震わした。返報をし直接行動をしなければならなかった。復讐《ふくしゅう》ができなければ生命をも投げ出したかった。
 彼は起き上がって、馬鹿に乱暴な手紙を書いた。

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   奥様
 あなたが自分でおっしゃったように、私を思い違いしていられたかどうか、それは私の知るところでありません。しかし私の知ってることは、私があなたをひどく思い違いしていたということです。私はあなた方を自分の味方だと信じていました。あなたは自分でそうおっしゃっていらしたし、またそういう様子をしていらした。そして私は、自分の生命よりもいっそうあなたを愛していました。ところがそんなことは皆|嘘《うそ》であって、私にたいするあなたの愛情は欺瞞《ぎまん》にすぎなかったことを、私は今|覚《さと》りました。あなたは私を弄《もてあそ》んでいらした。私はあなたの慰みになり、あなたの気晴らしになり、音楽をひいてあげましたし――あなたの召使でありました。しかし今は、あなたの召使ではありません。だれの召使で
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