邪魔しに来ることを止められた。メルキオルは書いたり削ったり、削ったり書いたりしていた。老人は詩でも読むかのように、大声で話していた。時には二人で怒り出したり、言葉が見つからないでテーブルをたたいたりしていた。
 それから、クリストフが呼ばれた。右には父が控え、左には祖父が控えて、彼をテーブルの前にすわらし、指にペンを握らした。祖父は彼に文句を書き取らせ始めた。彼は少しも理解できなかった。一語一語を書くのに非常に骨が折れたし、メルキオルが耳もとで怒鳴っていたし、また、祖父があまり強い調子で朗読するので、言葉の響きに驚かされて、その意味に耳を傾けることを考えもしなかったのである。老人の方も劣らず興奮していた。じっとすわっておれなかった。原文の意味を身振であらわしながら、室の中を歩き回っていた。しかし絶えず、子供の書いてる紙面を見にやって来た。クリストフは背中から覗《のぞ》き込んでる二つの大きな頭におびえて、長く舌を出し、もうペンを持つこともできず、眼が曇ってき、あまり字画を引張りすぎたり、あるいはごちゃこちゃに書きちらしたりした――メルキオルは喚《わめ》きたて、ジャン・ミシェルは猛《たけ》
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