《また》森《もり》へ行《い》って、木《き》のうしろに立《た》って居《い》ると、魔女《まじょ》が来《き》て、こう言《い》いました。
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「ラプンツェルや! ラプンツェルや!
お前《まえ》の頭髪《かみ》を下《さ》げておくれ!」
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それを聞《き》いて、ラプンツェルが編《あ》んだ頭髪《かみ》を下《した》へ垂《た》らすと、魔女《まじょ》はそれに捕《つか》まって、登《のぼ》って行《ゆ》きました。
これを見《み》た王子《おうじ》は、心《こころ》の中《うち》で、「あれが梯子《はしご》になって、人《ひと》が登《のぼ》って行《い》かれるなら、おれも一つ運試《うんだめ》しをやって見《み》よう」と思《おも》って、その翌日《よくじつ》、日《ひ》が暮《く》れかかった頃《ころ》に、塔《とう》の下《した》へ行《い》って
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「ラプンツェルや! ラプンツェルや!
お前《まえ》の頭髪《かみ》を下《さ》げておくれ!」
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というと、上《うえ》から頭髪《かみのけ》がさがって来《き》たので、王子《おうじ》は登《のぼ》って行《ゆ》きま
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