んなは、はじかれたように、なにごとかと、ローリイの言葉にかくされたものを考えていると、首まきをしたせの高い人がもう一人のせの高い人の腕によりかかりながらあらわれました。あっと、みんなはさけんでおしよせ、たちまちとりかこみ、すがりつき、よろこびのうずが家のなかにまきかえりました。ああ、その人はおとうさんでした。そして、つづく笑い声、あんまりうれしいので、みんながいろんな、らちもないしくじりをしたのが、よけいおかしく思われました。やっと笑い声がしずまると、ブルック氏はローリイをうながして帰り、おとうさんとベス、二人の病人はしずかにソファにかけました。
 おとうさんは、上天気になったので、医者が帰宅を許してくれたこと、それで、わざとふいうちに帰って来たこと、ブルック氏がよく世話をしてつれて来てくれたことなどを話しました。
 ところで、その日のごちそうは、マーチ家では、はじめてのすばらしいクリスマスのごちそうで、七面鳥のむし焼き、ほしぶどういりのプディングゼリイなど、ハンナができるかぎり腕をふるいました。そして、お客はローレンス老人、ローリイ、それからブルック氏で、健康を祝して乾杯し、語りあい
前へ 次へ
全262ページ中244ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
水谷 まさる の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング