がはこび、ジョウがそれを贈るために、こっけいな演説をしました。ベスは、雪姫の贈りもののおいしいぶどうを食べて、
「あたし幸福でいっぱい、これでおとうさんがいらしたら、もうどうしようもないわ。」と、いいました。
「あたしも幸福」と、ジョウも、前からほしがって、やっと手に入れた二冊の本アンデインとシントラムのはいっているかくしをたたきながらいいました。
「あたしだって、そうよ。」と、エミイはおかあさんからいただいたマドンナとその子の版画をながめながらいいました。
「もちろん、あたしも。」と、メグは生れてはじめて手にした絹のドレスにさわりながらいいました。それはローレンス氏が、くれるといってきかなかったのです。
「かあさんだって、そうですよ。」と、おかあさんも満足そうにいって、今しがた娘たちが胸にとめてくれたブローチをなでました。
ところが、それから三十分の後に、まるで小説にでもありそうな思いがけないうれしいことが起りました。それは、ローリイが興奮して客間をのぞき、
「さあ、マーチ家へまたクリスマス・プレゼントがとどきましたよ。」と、いって、すぐに、すがたをけしたことからはじまりました。み
前へ
次へ
全262ページ中243ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
水谷 まさる の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング