いねむりからさめたとき、その目にうつった最初のものは、小さな白ばらの花と、おかあさんの顔であったということだけを述べておきます。
ベスは、おとろえていたので、まだ気力がなく、ただにっこりと笑って、おかあさんに身をすりよせましたが、また、ひっそりとねむってしまいました。そのあいだに、ハンナのよろこびでつくった朝のすばらしい御飯を、メグとジョウがお給仕しながら、おかあさんがあがりました。あがりながらおかあさんは、おとうさんの容態、ブルック氏が後にのこって看病をしてくれること、帰りの汽車が吹雪でおくれたこと、[#「、」は底本では「。」]ローリイが希望にみちた顔で迎えに出ていてくれたので、つかれと寒さでくたくたになっていたが、口にいえない安心をしたことなどを、ひそひそと話しました。
その日はなんという、ふしぎな気持よい日でしたろう。外はまばゆいばかり、雪に日が照っていましたが、家のなかはおちついて、看病といねむりだけで、安息所みたいでした。ローリイは、エミイにおかあさんの帰ったことを知らせにいきましたが、エミイは一刻も早くあいたいのに、す早く涙をかわかしてその気持をおさえたので、ローリイは
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