てくれ、聖母の絵をかいてくれました。エミイは、心をこめてここに祈り、ベスの病気をなおし、じぶんを正しく導いて下さるように願いました。
 エミイは、善良になるために、マーチおばさんのとこに遺言状をつくろうと思いました。遊び時間に、エスターから法律上の言葉を教えてもらって、じぶんの所持品を公平にわけることを書きました。
 エスターは証人となって署名してくれました。エミイは、ローリイに、第二の証人になってもらうつもりでした。ところで、この部屋には、流行おくれの服がいっぱいはいったタンスがあって、エスターはエミイに、それで自由に遊ばせました。その服を着て、長い姿見の前をいったり来たりして、わざとらしくおじぎをしたり、衣ずれの音をさせたりするのが、おもしろくてたのしみでした。
 この日は、そんなことを、あまり夢中でやっていたので、ローリイの鳴らしたベルにも気がつかなかったし、そっと来てのぞいたのも知りませんでした。エミイは、青色のドレスと黄色の下着をつけもも色のふちなし帽子をかぶり、扇子を使ってすましてねり歩いたのでした。ローリイが、後でジョウに話したところによると、エミイがそうやって気どって歩
前へ 次へ
全262ページ中214ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
水谷 まさる の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング