て人をあまやかすようなことをしませんでした。エミイはしつけがいいので、たいそう気にいりました。それで、エミイをかわいがり、幸福にしてやりたいと思いましたが、ざんねんながら、その方法がまちがっていました。
 マーチおばさんは、すべて命令ずくめで、きちょうめんで、くどい長いお説教で、エミイを教育しようとしましたが、これがまたエミイをすっかり不幸にし、まるでじぶんはくものあみにかかったはえのようだと思いました。
 エミイは、まい朝、茶わんをあらい、スプーンや湯わかしを、ぴかぴかに光るまでみがかなくてはなりませんでした。それから、おそうじ、おばさんはちり一つ見のがさないので、なんとまあおそうじはつらかったでしょう。それから、おおむのポーリーに餌をやり、ちんの毛をくしけずり、足のわるいおばさんの用事を、なん度も召使のところへいいにいったり、階段をのぼったりくだったり、それがやっとすむと、勉強をさせられます。その後の一時間! そのとき運動か遊びを許されるので、どんなにたのしかったでしょう!
 ローリイは、まい日訪ねて来て、エミイの外出を許してもらうように口説きたて、やっと許されると、二人は散歩した
前へ 次へ
全262ページ中210ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
水谷 まさる の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング