ンナは、大きな安心のなかで、抱いたり、手を握り合ったり、よろこびのなかで、ゆめのような時間をすごしました。
冬の夜は、ようやく明けはじめました。メグは、咲きかけた白ばらの花を持って来て、
「あの子が目をさましたら、このかわいいばらと、おかあさんの顔が、一ばんはじめに見えるようにしてあげよう。」と、いいました。
メグとジョウは、長い、悲しい一夜を明かし、おもいまぶたに、あかつきの空をながめたとき、こんなに美しい朝を見たことがないと思いました。メグが、
「まるで、おとぎの国みたいねえ。」と、いってほほえむと、ジョウがとびあがって、
「あら、お聞きなさい!」と、いいました。
そうです。ベルが鳴り、ハンナとローリイのうれしそうな声、
「おかあさんのお帰りですよ!」
第十九 エミイの遺言状
家でこういうことが起っているあいだ、エミイは、マーチおばさんの家で、まことにつらい日を送っていました。エミイは、まるで島流しにあったようなわが身をふかく悲しみ、わが家でどんなにかわいがられていたかということを、生れてはじめて感じました。
マーチおばさんは、親切でしたが、けっし
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