供たちにやるものをバスケットにいれ、悲しげな顔をしてつめたい風のなかを出かけていきました。
 ベスが帰ったのは、だいぶおそく、帰るとこっそり二階へあがり、おかあさんの部屋にこもりました。ジョウが、用事でその部屋へいったとき、ベスが目をあかくして、カンフルの瓶を片手に持ち、薬箱に腰かけているのを見ておどろきました。
「どうしたの?」と、ジョウが尋ねると、ベスは近よってはいけないという手つきをしました。
「ハンメルさんのあかちゃん、おばさんの帰って来ないうちに、あたしに抱かれて死んでしまったの。」
「まあ、かわいそうに、どんなにこわかったでしょうね。あたしがいけばよかった。」
 ジョウは、後悔の色を顔にうかべ、おかあさんの大きなイスにかけてベスを抱きました。
「こわくはなかったけど、悲しかったわ。ロッチェンが医者をよびにいったというので、あたしがあかちゃんを抱いて、ロッチェンを休ませてあげてたの。そうしたら、あかちゃんが、きゅうに泣き声をたててぶるぶるふるえて動かなくなったの。足をあたためたり、ミルクを飲ませたりしたんですがもうだめ、ちっとも動かないの。」
「泣かないでね、それから、どうし
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