周の航海をしているような空想にふけっていると、人声がして空想はやぶれました。見るとマーチ家の姉妹たちが出かけていくところでした。けれど、いつもとようすがちがって、めいめい大きなつばの帽子をかぶり、肩に茶色のふくろをかけて長いつえをつき、メグはクッション、ジョウは本、ベスはひしゃく、エミイは紙ばさみを、それぞれ持っていました。一行は、しずかに庭をぬけ、うら木戸を出て、家と川のあいだにある丘をのぼりはじめました。
「ひどいなあ。ぼくを誘わないでピクニックにいくなんて。かぎをもっていないから、ボートにのれまい。よし、持っていってやろう。そして、なにをするのか見て来よう。」
 ローリイは、どの帽子をかぶろうかとまよい、かぎをさんざんさがし、かぎがポケットにはいっているのに気がつくと、さっそく後を追いましたが、少女たちのすがたはなく、ボート小屋へいきましたが、だれも来ないので、上へのぼっていきました。すると、松の木立のかげから、風の音よりも、こおろぎの歌よりも、もっとほがらかな声が聞えて来ました。
「すてきだ!」と、ローリイは、目がさめたような思いでした。
 姉妹たちは、木かげにすわり、太陽の光
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