ちは、カナダへ帰っていくからでした。四人の姉妹は、庭を通って家へ帰りましたが、そのうしろすがたをながめていたケイトは、今度はかばうような調子などをまじえずにいいました。
「アメリカの娘さんたちは、ずいぶん露骨なところはあるけれど、よく知ってみると、とてもいい人たちねえ。」
 すると、ブルック先生がいいました。
「ぼくも同感ですね。」

          第[#「第」は底本では欠落]十三 美しい空中楼閣

 九月のあるあたたかい日の午後、ローリイは、マーチ家の連中が、なにをしているだろうと考えながらも、わざわざ見に出かけていくのもおっくうなので、ただハンモックにゆられていました。
 かれは、ふきげんでした。その日は、することがうまくいかず、あたたかいので身体はだるく、勉強をすっぽかしてブルック先生をいやがらせ、お昼からピアノをひきつづけて、おじいさんの気持をそこね、家の犬が一匹、気がくるったといって女中をおどかし、馬にひどくしたといって馬丁とけんかし、世のなかはおもしろくないやと、ぷんぷん怒って、ハンモックにとびこんだのです。
 けれど、美しくのどかなので、かれの気持はやすまり、世界一
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