いる」とおおせになり、なお改めて、
「ではこれから、そちら二人と若郎子《わかいらつこ》と三人のうち、大山守《おおやまもり》は海と山とのことを司《つかさど》れ、雀《ささぎ》はわしを助けて、そのほかのすべての政《まつりごと》をとり行なえよ。それから若郎子《わかいらつこ》には、後にわしのあとを継《つ》いで天皇の位につかせることにしよう」と、こうおっしゃって、ちゃんと、お三人のお役わりをお定めになりました。
大山守命《おおやまもりのみこと》は、後に、このお言いつけにおそむきになって、若郎子皇子《わかいらつこおうじ》を殺そうとさえなさいましたが、ひとり大雀命《おおささぎのみこと》だけは、しまいまで天皇のご命令のとおりにおつくしになりました。
二
天皇は日向《ひゅうが》の諸県君《もろあがたぎみ》という者の子に、髪長媛《かみながひめ》という、たいそうきりょうのよい娘《むすめ》があるとお聞きになりまして、それを御殿《ごてん》へお召《め》し使いになるつもりで、はるばるとお召しのぼせになりました。
皇子《おうじ》の大雀命《おおささぎのみこと》は、その髪長媛《かみながひめ》が船で難波
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