てしまえ」とのろって、そのかごをかまどの上に置かせました。
すると兄の神は、そのたたりで、まる八年の間、ひからびしおれ、病《や》みつかれて、それはそれは苦しい目を見ました。それでとうとう弱り果《は》てて泣《な》く泣く母上の女神におわびをしました。
女神はそのときやっとのろいをといてやりました。そのおかげで兄の神は、またもとのとおりのじょうぶなからだにかえりました。
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宇治《うじ》の渡《わた》し
一
お小さな応仁天皇《おうじんてんのう》も、そのうちにすっかりご成人になって、大和《やまと》の明《あきら》の宮で、ご自身に政《まつりごと》をお聞きになりました。
あるとき、天皇は近江《おうみ》へご巡幸《じゅんこう》になりました。そのお途中で、山城《やましろ》の宇治野《うじの》にお立ちになって、葛野《かづの》の方をご覧《らん》になりますと、そちらには家々も多く見え、よい土地もどっさりあるのがお目にとまりました。
天皇はそのながめを歌にお歌いになりながら、まもなく木幡《こばた》というところまでおいでになりますと、その村のお道筋で、それはそれは美しい一人の少
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