ちそうをそろえて呼《よ》んでやろう、しかし、もしもらいそこねたら、あんな広言《こうげん》を吐《は》いた罰《ばつ》に、今わしがしてやろうと言ったとおりをわしにしてくれるか」と言いました。
 弟の神は、おお、よろしい、それではかけをしようと誓《ちか》いました。そして、おうちへ帰って、そのことをおかあさまにお話しますと、おかあさまの女神は、一晩《ひとばん》のうちに、ふじのつるで、着物からはかまから、くつからくつ下まで織ったり、こしらえたりした上に、やはり同じふじのつるで弓《ゆみ》をこしらえてくれました。
 弟の神はその着物やくつをすっかり身につけて、その弓矢《ゆみや》を持って、例の女神のおうちへ出かけて行きました。すると、たちまち、その着物やくつや弓矢にまで、残らず、一度にぱっとふじの花が咲《さ》きそろいました。
 弟の神はその弓矢を便所のところへかけておきますと、女神はそれを見つけて、ふしぎに思いながら取りはずして持って行きました。弟の神は、すかさず、そのあとについて女神のへやにはいって、どうぞ私《わたし》のお嫁になってくださいと言いました。そして、とうとうその女神をもらってしまいました。
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