ここのよ》寝て十日目《とおかめ》を迎えましたのでございます」という意味でした。
命はその答えの歌をおほめになって、そのごほうびに、老人を東国造《あずまのくにのみやつこ》という役におつけになりました。
それから信濃《しなの》へおはいりになり、そこの国境《くにざかい》の地の神を討《う》ち従えて、ひとまずもとの尾張《おわり》までお帰りになりました。
命はお行きがけにお約束をなすったとおり、美夜受媛《みやずひめ》のおうちへおとまりになりました。そして草薙《くさなぎ》の宝剣《ほうけん》を媛《ひめ》におあずけになって近江《おうみ》の伊吹山《いぶきやま》の、山の神を征伐《せいばつ》においでになりました。
命はこの山の神ぐらいは、す手でも殺すとおっしゃって、どんどんのぼっておいでになりました。すると途中で、うしほどもあるような、大きな白いいのししが現われました。命は、
「このいのししに化《ば》けて出たのは、まさか山の神ではあるまい。神の召使《めしつかい》の者であろう。こんなやつは今殺さなくとも、かえりにしとめてやればたくさんである」とおいばりになって、そのままのぼっておいでになりました。
そ
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