は、その鳥を皇子にお見せになったら、おものがおっしゃれるようにおなりになりはしないかとおぼしめして、わざわざとりにおつかわしになったのでした。しかし皇子は、やはりそのまま一言《ひとこと》もおものをおっしゃいませんでした。
天皇はそのために、いつもどんなにお心をおいためになっていたかしれませんでした。
そのうちに、ある晩、ふと夢の中で、
「私《わし》のお社《やしろ》を天皇のお宮のとおりにりっぱに作り直して下さるなら王《みこ》は必ず口がきけるようにおなりになる」と、こういうお告げをお聞きになりました。
天皇は、どの神さまのお告げであろうかと急いで占《うらな》いの役人に言いつけて占わせてごらんになりますと、それは出雲《いずも》の大神《おおかみ》のお告げで、皇子はその神のおたたりでおしにお生まれになったのだとわかりました。
それで天皇は、すぐに皇子を出雲へおまいりにお出しになることになさいました。
それにはだれをつけてやったらよかろうと、また占わせてごらんになりますと、曙立王《けたつのみこ》という方が占いにおあたりになりました。
天皇は、その曙立王《けたつのみこ》にお言いつけになっ
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