燬{習に困難である、と言ふことを口にするのが常であるが、ひるがへつて、難易の如何は教導の仕方、教材の取扱ひ方等に依ることが大きいことに氣付かねばならない。その構成分子の意味が明瞭に理解せられないうちに、慣用句や聯語(collocation)等を無暗に詰込むことは徒に記憶の負擔を増すのみで全く無駄なことである。
(5) Basic English はその本質に於いて a limited English であつて、a changed English ではないのであるから、Basic より進んで普通の英語に入る際に、それによつて妨げを受けたり、或は學び直しをしなければならないやうな點は別にないのは勿論、Basic によつて得た確實なる基礎的知識は普通の英語への極めてよき自然の踏臺となるのである。これに就いてオグデン氏はかう言つてゐる。「それ[#「「それ」は底本では「それ」]自體で完全な組織を成してゐる Basic の習得を終つた人々で、更にその知識を漸次に補足し度いと思ふならば、Basic より普通の英語へ進むに當つて必要な連鎖が用意されてゐる。即ち850語に次いで來るべき150語(合計1
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