: East and West[#「Basic in Teaching : East and West」は斜体](1935. Psyche Min.), pp. 82−3.
又曾て數學を修めたことのある詩人で批評家のエムプソン(William Empson, 1906−)氏も、「Basic の單語やその甚だ直截な文法に自由になると、時々は變な癖があつても、人々に別に不愉快を感じさせないですむ。…… Basic 組織のうちで、オグデンが考へてゐるより難しいかもしれない部分、例へば『忘れる』と言ふ代りに、『私の心又は記憶からそれが出てしまう』と言ふ如きは中々よい心智の鍛錬になる。外國語の一つの癖としてではなく、隱喩を合理的に用ゐねばならぬからである。Basic は頗る合理的な道具である。自分は時々或る文を英語から Basic に變へて、それが無意味であるかどうかを決する事がある。」2と言つてゐる。
2 ウィリアム・エムプソン : 「文學を教へること」(「文藝」昭和九年二月)。
更にこれに關聯して思ひ出されるのは、寺田寅彦氏の主張した數學と語學との密接な相關關係である。即ち、「入
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