例へば、put (a word) in = interject(口をはさむ)、put (an account) in = render(計算書を差出す)、put (the tea) in = infuse(茶を入れる)、put (the sheep) in = fold(羊を欄に入れる)、put (a request) in = file(請願書を提出する)、put (a seed) in (the earth) = plant(種を蒔く)、put (the baby) in (the bath) = immerse(赤ん坊を湯に入れる)、put (things) in (a house) = install(家の取り付けをする)等。かういふ言ひ※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]し方によつて、普通の英語では通常特別な餘分の一語を必要とする場合に、Basic では一見明瞭な分析的の相當語句を得ることが出來る。しかも、總ての場合、本當の意味の所謂慣用句(The ABC of Basic English[#「The ABC of Basic English」は斜体] に示してある250の熟語の如き)を一つも加へることなく、又外國人には發音の困難を増すことも全然ないのである。
 動作(operation)と言へば、物理的の基本的作用のみならず、一物が他物に、又は人間が何か他の物に働きかける場合であれば、日常生活の最も簡單な又最もありふれた行爲でも、これを動作といふのである。併し實際には、最も一般的な動作は to move(動かす)であつて、to push(押す)や to pull(引張る)は今少し特殊な動作である。人間の場合に於いても、最も一般的な動作は同樣に動かすこと、押すこと、引張ること、であり、又更に、put(置く)と take(取る)とがある。これ等より少しく特殊なものに give(與へる)と get(得る)とがある。而して動物の運動に對しては、come(來る)と go(行く)とがある。それから make(作り出す)、keep(保つ)、let(……させる、することを許す)及び do(爲す)がある。幸に Basic では名詞の助を借りて to move, to push, to pull を言ひ換へることが出來る。即ち

 Move = Give (a thi
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