うべき程度に達してるんだものね。ところが、今三人の好色漢がどうどうめぐりをやっている……短刀を長靴の中に隠してね。こうして三人が鉢合わせをしたんだが、君はあるいは第四の好色漢かもしれないぜ」
「君はあの女のことを思い違いしているよ。ミーチャはあの女を……軽蔑しているんだ」妙に身震いをしながらアリョーシャがこう言った。
「グルーシェンカをかい? ううん、君、軽蔑しちゃいないよ。現在自分の花嫁を公然とあの女に見変えた以上、けっして軽蔑しているとはいえないよ。ここには……ここには……今のところ君に理解のできないあるものが存するのさ。もしここである男が一種の美、つまり女の肉体、もしくは肉体のある一部分に迷いこんだとしたら(これは好色家でなくてはわからないことだが)、そのためには自分の子供でも渡してしまう、父母も祖国ロシアも売ってしまうのだ。正直でありながら盗みをやる、温良でありながら人殺しをする、誠実でありながら裏切りを犯す。女の足の詩人プウシキンは、自分の詩の中で女の足を歌っている。ほかの連中は歌いこそしないが、女の足を見ては戦慄《せんりつ》を禁ずることができないのだ。しかし、足だけには限ら
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