の社会はまだ準備がすっかり整っておらぬので、ただ七人の義人を基礎として立っておるにすぎないのじゃが、しかしその義人の力はまだ衰えておらぬから、いまだほとんど異教的な団体から、全世界に君臨する唯一無二の教会に姿を変えようという期待は今はなおしっかりとつかんでおるのじゃ。これは必ず実現せられるべき約束のものなれば、よしや八千代の後なりとも、この願いのかないますように、アーメン、アーメン! ところで時節のために心を惑わすことはありませんのじゃ。時節や期限の秘密は、神の叡智《えいち》と、神の先見と、神の愛の中に納められておるからじゃ。それに人間の考えではまだ遠いように思われることも、神の定めによれば、もう実現の間ぎわにあって、つい戸口へ来ておるのかもしれませんじゃ。おお、これこそ真にしかあらしめたまえ、アーメン、アーメン!」
「アーメン、アーメン!」とパイーシイ神父はうやうやしくおごそかに調子を合わせた。
「奇妙だ、実に奇妙だ!」とミウーソフは口走ったが、その声は熱しているというよりも、むしろ肚《はら》の底に何か憤懣《ふんまん》を隠しているという風であった。
「何がそのように奇妙に思われますか
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