がら語をついだ。「なかんずくこのかた、論敵たる僧侶の、次のような根本的かつ本質的なる命題を弁駁しておられる点に御注意なされませ。第一の命題は、『いかなる社会的団体といえども、自己の団体員の民法的、並びに政治的権利を支配する権力を所有するあたわず、かつまた所有すべからず』第二は……『刑事および民事裁判権は教会に属すべからず。かつ、教会は神の制度にかかるものとして、その性質上、かかる権利と両立することを得ず』最後に第三は――『教会は現世の王国あらず』というのでございます!」
「桑門の人にあるまじき言語の遊戯でございます!」とパイーシイ神父は我慢がしきれないで、また口を出した。「わたくしはあなたの論駁されたあの本を読んで」とイワン・フョードロヴィッチのほうを向いて、「あの僧侶の『教会は現世の王国にあらず』ということばには一驚を喫しました。もし現世のものでないとすれば、この地上に教会は全然存在するはずがないではありませんか。聖書の中にある『この世のものならず』ということばは、そのような意味で用いられているのではありません。このようなことばをもてあそぶとはあるまじきことです。主イエス・キリストは
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