と、わたくしは自分の中に押えることのできない力を感じるのでございます。どんな傷口も、どんな膿《うみ》だらけの腫瘍《しゅよう》も、わたくしを脅かすことはできないでしょう。わたくしは自分の手で傷所を包帯したり洗ったりして、苦しめる人々の看護婦になるでしょう。膿だらけの傷口を接吻することもできるくらいです……」
「ほかならぬそういうことを空想されるとすれば、それだけでもたいへん結構なことじゃ。いや、いや、そのうちひょっくりと、何か本当によいことをなされるときもありましょうわい」
「けれど、わたくし、そういう生活に長くしんぼうできるでございましょうか?」と、夫人はほとんど無我夢中の熱烈な調子でことばを続けた。「これがいちばん大切な問題でございます! これがわたくしにとっていちばん苦しい問題なのでございます。わたくしは目をつぶって、本当にそういう道を長く歩み続けられるかしら、と自分で自分に尋ねてみます。もしわたくしが傷口を洗ってやっている病人が、即刻に感謝をもって報いないばかりか、かえってわたくしの博愛的な行ないを認めも尊重もしないで、いろんなわがままを言って困らせたり、どなりつけたり、無理な要
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